おいらが無関心だったのでブログではあまり語られることのなかったお猫さま。父ちゃん母ちゃんの家には、おいら犬達が来る前から2匹の猫がいました。
女主人の本名はラッキー。今からかれこれ15年前、道端で瀕死の状態だったところを父ちゃんが見つけ、獣医さんにかけこみました。車にひかれたらしく、腰が砕けていました。助からないと言われ、安楽死さえすすめられたところを、看病すること6週間。女主人は奇跡をとげたのです。
6週間の間に絆を深めていった父ちゃんは、女主人を家族に迎えることにしました。そして、そんな背景から、月並みですが、女主人は「ラッキー」と名前が付けられたのです。
まだ母ちゃんと出会うずっと前、父ちゃんの辛い時期を一緒に乗り越えてくれたのは女主人でした。ふたりの絆は、母ちゃんにも入り込めないものがあったそうです。
昨日の夜10時過ぎのこと。
発作でもがいているところを母ちゃんに発見されました。
ふらふらして立てず目も虚ろな姿に心配するもかかりつけの獣医さんが開いているわけもなく、結局デンヴァーの救急病院まで行くことにしました。
脳か脊髄のガンだろう、もって1週間かもしれないと言われました。視力を失い体力も弱っている。父ちゃんはICUで命つなぎをするのではなく家で看取ることを決め、発作の薬をもらって帰りました。
帰宅後まもなく、発作がはじまる。
薬で治まるも、今度はふらふらしながら歩きだしました。行き止まりになると方向を変え、ぐるぐると回り続ける女主人。
そして今朝。7時半すぎにまた発作が起きました。
弱弱しい姿に泣き崩れる父ちゃん。きっとこれが最期だと悟ったに違いありません。アイラブユー、アイラブユー・・・女主人に語りかけながら体を撫でる・・・
そんな父ちゃんを説得しアポに送り出して間もなく、また発作がおきる。撫でてあげることしか出来ない悔しさに怒りを感じながら、母ちゃんは語りかけ撫で続けました。そしてまた発作・・・
父ちゃんが去ってから5分も経たないうちに、女主人は息を引き取りました。
出来るだけ早く用事を済ませて父ちゃんが戻ったのは、それから1時間半後でした。まるで父ちゃんが去るのを待っていたかのように逝った女主人を前に再び泣き崩れる父ちゃん。母ちゃんが言う、
「ラッキーね、最愛の父ちゃんの前ではがんばるしかなかったのかもしれない。ラッキーなりの愛情表現だったんだよ・・・」
母ちゃん、あまり泣き続けると女主人から「うざいっ」と怒られますよ。
涙のかわりに、ほほえみを。
ほら、父ちゃんだって言ってますよ、
「ラッキーは、死を欺いて15年も生き続けたんだから。
皆に愛されてかわいがられて
名前どおりラッキーな猫生だった・・・」